千日行
山伏たちは一千日の大行に挑むことによって、山伏の最高位「天台宗長床和尚」の座に着きました。ちなみに、頼厳によって始められ明治初頭まで続いた求菩提山での千日行は連続1000日という厳しいもので、一年に一人しか入行できませんでした。
十六道具
@班蓋(はんがい)
A頭巾(ときん)
B鈴懸(すずかけ)
C結袈裟(ゆいげさ)
D法螺(ほら)
E最多角念珠(いらたかねんじゅ)
F錫杖(しゃくじょう)
G肩箱(かたばこ)
H笈(おい)
I金剛杖(こんごうづえ)
J引敷(ひっしき)
K脚絆(きゃはん)
L檜扇(ひせん)
M柴打(しばうち)
N走縄(はしりなわ)
O八目草鞋(やつめわらじ)
箱笈(江戸時代)と修行諸道具
修験とは、「修行得験」という言葉から発しています。つまり、修行の果てに験(しるし)を得るということなのです。はてさて、験とは、験力と言われたりもしますが、一体何なのでしょうか。山伏たちは、時に洞窟にこっもて不眠断食の修行をし、また時に「峰入り修行」と称して何日間も険しい山の中を歩きましたが、こうした厳しい修行に挑むことによって、彼らは一歩でも神仏に近づこうとしたのでしょうか。
千日行満行の木札
山伏十六道具
求菩提山の山伏は、春75日間、秋は35日間、峰入り修行にでました。その際に用いられた道具が「山伏十六道具」とよばれるものです。修験道では、この十六道具に託してさまざまな教義が説かれています。